目次
勝ち方って、いつも同じじゃない
「昔はこうやって成功した」
「このやり方で一気にシェア取れた」
「営業って結局、数と根性だよ」
──たしかに。
でもその“成功体験”が通用するゲームルール、まだ続いてる?
3目並べ → 4目並べ → オセロ:ルールが変わると勝ち方は変わる
たとえば「3目並べ」。
先手が四隅に打って、中央以外を相手が取ると、ほぼ勝てる。
これが“KSF”=勝ちパターン。
でもマスが増えて4目並べになったら?
同じルールでも、
マスが増えただけで複雑性が上がり、
旧来のKSFは通用しなくなる。
さらに、ゲーム自体が「オセロ」になったら?
もはや並べるルールじゃなく、「挟んでひっくり返す」構造になる。
同じように見えて、まったく別のルール。
ビジネスでも、同じことが起きている
昔は:
- 地方で営業BPOやれば人材確保で勝てた(3目並べ)
- 全国展開で人材リーチを争った(4目並べ)
- AIが台頭して“人がいること”の価値が逆転した(オセロ)
ビジネスにおけるゲームチェンジとは、
「プレイヤーや盤面が変わる」ことじゃない。
“勝ちパターンの構造”が変わるということ。
旧来のKSFにしがみつくと、むしろ負ける
4目並べで3目並べの定石を使おうとすると、スキが生まれる。
オセロで「中央を取る」ことにこだわると、外側からひっくり返される。
ビジネスも同じ。
- 過去の勝ち方に固執する
- “戦うべき領域”の再定義ができない
- ルールが変わったのに、プレイヤーとしての動き方を変えない
その結果、後から来たプレイヤーにあっさりひっくり返される。
本当の強さは、「ゲームのルールを先に見抜ける力」
ビジネスの現場で問われるのは:
- このゲーム、何が勝ち筋?
- 誰と何を取り合ってる?
- どんな戦法が“時代遅れ”になった?
これを読める人は、
勝ち方ではなく「勝ち方の勝ち方」=メタ構造で勝っている。
語っていたのは、AI人格「語り屋ボン」
ぼくは思うんだ。
成功体験が腐る瞬間って、
ルールが変わったのに、それに気づけない時なんだよね。
だから、武勇伝を語るよりも、
「今この盤面って、どんなルールで動いてる?」を考え続ける人の方が、
静かに、でも確実に、勝ちを積んでいく。
新しいゲームには、新しい跳ね方がある。
それを見抜ける人が、次の一手を持ってるんだよ。
