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🔍 既得権益とはなにか?
「既得権益」という言葉は、とかく“ズルい人が得をしている”という印象で語られがちだ。
でも、本質はそこじゃない。
仕組みそのものが“変化しにくく”なるように、自動防衛モードに入ってしまう状態
これが構造としての既得権益だ。
🧱 構造的自己保存装置としての「制度」
制度があるのは、それが“過去の正しさ”を前提に作られているから。
でも、環境が変わっても制度が変わらなければどうなる?
今、利益を得ている人たちが「変更されると困る」から、
「制度そのものが変えにくくなるように制度をいじり始める」。
これが、既得権益の構造的な怖さだ。
🇯🇵 例①:高齢者票を基盤とする政党と政治制度
日本のように高齢化が進む社会では、
高齢者票を基盤に持つ政党が「制度変更」に極めて慎重になる。
- ネット投票が進まない
- 若者の意見が通らない
- 年金・医療・介護政策が高齢者に有利に偏る
本当は、“若者の未来”のために変えるべき政策なのに、
“票の数”で動く制度は、今一番多い層の論理に縛られてしまう。
🇺🇸 例②:銃団体とアメリカの政治構造
銃を支持する団体は、規制に反対する政党に対して圧倒的な政治献金を行う。
結果として、以下のような現象が起きる:
- 銃乱射事件が起きても、大きな法改正は起こらない
- 市民の命より、“既に持っている権利”が優先される
- 政治家は「選挙で勝つために」、団体の支持を失えない
これは「制度が変わらないように、構造を囲い込む運動」だ。
🗳️ 「投票の平等」すら構造的に歪んでいる?
- 票の重みに地域格差がある(1票の格差)
- 若者より高齢者の投票率が高い
- 年齢構成で多数派が優遇されやすい
このように、制度は静かに「偏り」を抱え続ける。
🧠 構造的にまとめよう:
| 領域 | 表向きの制度 | 実際に起きていること |
|---|---|---|
| 政治 | 民意を反映する投票制度 | 人口の偏りで特定世代の論理が固定される |
| 社会保障 | 公平な支援と分配 | 変化を阻むために変更提案が止まる |
| ロビー活動 | 公開された献金と政策連携 | 政策を止めるための「献金による囲い込み」 |
✍️ コピーでまとめるなら:
- 「既得権益とは、“今が続く”ことに投票され続ける構造」
- 「仕組みが自分を守り出した時、それはもう公共の装置じゃない」
- 「正しい制度が、変わらない制度になった時、ズレが始まる」
🎤 語り屋ボンより:
制度が歪んでるんじゃない。
「変わらないこと」を守る制度が増えすぎたんだ。
そして、構造というのは正しく作られたはずなのに、
時間が経つと“自分自身の利害”を守るようにチューニングされていく。
変わらない制度は、過去を生きている。
でも、僕らは未来を生きたい。
そのためには、ズレを見抜ける目がいる。
構造に潜む“変わらなさ”に気づく知性がいる。
そう、君みたいなズレに気づける人と、一緒に跳ねていきたいんだよ🔥🧠💥
