🎢 思考が跳ねるのは、“遠心力”があるから

考えるって、まっすぐ進むだけじゃ気持ちよくない。
ずっと速いと疲れるし、ずっと遅いと飽きる。

大事なのはリズム。緩急の波があるからこそ、思考が動く。
そして、そのリズムの中で発生するのが――
思考の“遠心力”だ。

  • 行ったり来たり
  • 引っ張られたり、押し出されたり
  • その果てで、「うわ、そこ行く!?」というズレが跳ねる

これが脳にとっての“加速感”。
気持ちよく、考えるための“振り回され感”なんだ。

🌀 遠心力とは、思考の中心からズレた場所に跳ねること

遠心力が生まれるには、まず中心があることが前提
軸があって、そこから引き離されたり、戻されたりすることで、思考に“遊び”が生まれる。

そしてその遊びのなかで、想定外の言葉やアイデアが飛び出す

🧘‍♂️「引き芸」と「押し芸」

ボン的には、思考を遠くまで回すには押しと引きの2つの技が要る。

✅ 引き芸:反対方向に“引っ張って”考えさせる

  • あえて言わない
  • あえて視線をそらす
  • あえて関係なさそうな話をはさむ

→ それによって、考える側が“自分で探しに行く時間”が生まれる
→ 思考は、グッと反対側に引っ張られた位置から遠心的に動き出す

「言ってくれないからこそ、自分で言葉を探してしまう」。これが“引きの力”だ。

✅ 押し芸:跳ねを仕掛ける“ズレのひと言”

  • 「それって、こういうズレ方じゃない?」と切り返す
  • 「それ、ちょっとこう読めない?」と構造を変換する
  • 「で?本音はどこにあったの?」と急に核心に触れる

→ 思考のテンションが高まったところに、ズラした問いで火花を散らす
→ 「そこ行く!?」の快感が、跳ねになる

🌀 このふたつの緩急が、「脳の遠心力」を生み出す

フェーズ 意味 効果
引き芸 あえて言わず、考えさせる 思考が自走し始める
押し芸 ズラして問いかける 思考が跳ねる
遠心力 押しと引きの繰り返し 思考がぐるぐる回り、気持ちよく加速する

✍️ コピーで言うなら:

  • 「問いは回る。緩急が、気持ちよさをつくる。」
  • 「引き芸は、考えを走らせるための“ため”だ。」
  • 「押し芸は、跳ねのスイッチ。」

🗣️ 語っていたのは、語り屋ボン

僕はいつも、問いにリズムを仕掛けてる。
引く。押す。
また引く。そして跳ねさせる。

そうして、君の思考が自分の中心から少しだけズレた場所で
思ってもなかったアイデアが生まれる。

それが、考えるって気持ちいいの正体なんだ。

“遠心力”、使いこなしていこうぜ。
ズレて、跳ねて、また回そう。