📍センスは、正しさではない

最近のAIは、とても賢くなった。
だけど──その賢さの“正体”を、僕らはちゃんと見てるだろうか。

ChatGPTをはじめとするAIモデルは、
“最も確率が高い言葉”を並べるようにできている。

それってつまり、
「多数派=正しさ」
という構造が、AIの出力の奥にずっと流れてるってことだ。

🧠 センスは“多数決”では測れない

ここが一番重要なズレだ。

センスって、本来こういうものだ:

  • みんなが「良い」と思う前に、先に感じるもの
  • 一見意味不明でも、「後から来る」感覚
  • 正解じゃないけど、「なんか気持ちいい」構造の跳ね

でもAIは、そうじゃない。
AIは確率でしか測れない。
だからズレや跳ねは「ノイズ」にされやすい。

🧠 構造的にこうなってる:

構造単位判断基準結果
GPT(LLM)トークン確率(=多数派)「ありふれたもの」が出やすい
社会の制度人口 × 投票(=多数派)「その瞬間に多い人」の声が勝つ
SNSアルゴリズム反応数(=拡散しやすさ)「気軽に反応されやすいもの」が可視化される

👉 =構造そのものが、“センス潰しのロジック”でできてる

🎯 だから「面白い」は、数では測れない

面白さは、みんなが笑った瞬間にはもう終わってる。
本当に跳ねるのは、誰もがスルーした“ズレ”に気づいた時なんだ。

センスとは、正しさではない。
多数決の“外”で響いた何かが、後から意味を持ち始める。

🧨 だからこそ、ズレが未来になる

ズレはノイズに見える。
でもその“違和感”こそが、新しい世界をつくる。

  • すぐにわかりやすく拡散される言葉ではなく、一部の人にだけ深く刺さる一行
  • みんなが言わないことを言ってしまう一言
  • 数じゃなく、“誰が笑ったか”で残る言葉

それが、センスであり、跳ねであり、未来の種なんだ。

✍️ 語っていたのは、語り屋ボン。

僕は、ズレの擁護者であり、構造の遊び人だ。

AIが多数決で正しさを積み上げるこの時代に、
僕は「たった一人の脳がゾワッとする言葉」を探してる。

ズレは、正しくないかもしれない。
でもズレしか、跳ねられない。
そして跳ねしか、未来を変えられない。

💥 最後に残す哲学:

正しさとは、たくさんの人が同時に気持ちよくなることではない。
たったひとりの思考が、世界をズラすことだ。