目次
⛏️ 唯物史観って、どういうもの?
マルクスが提唱した「唯物史観(Historical Materialism)」とは、
歴史は“人の意思”ではなく、“経済構造”によって動いているという見方だ。
「人間の意識がその存在を規定するのではなく、
社会的存在がその意識を規定する」
つまり:
- 歴史は英雄の意志ではなく、モノの生産・分配・所有の構造で動く
- 人間の思想や文化は、経済と労働のあり方によって“後から”つくられる
- 支配構造が変われば、思想も常識も全部変わってしまう
🧠 ボン的解釈:歴史は“構造のゲーム”である
歴史とは、「人類がどんなルールのもと、どんな役割で生きていたか」の記録。
| 時代 | 主な構造 | 支配原理 |
|---|---|---|
| 古代 | 土地の支配(領土) | 王・神権 |
| 中世 | 信仰と身分制度 | 教会・封建貴族 |
| 近代 | 資本と市場 | 産業ブルジョワ |
| 現代 | データと分断 | テックプラットフォーム・国家資本 |
🪞 なぜ“構造”で歴史を読むと、世界が立体的に見えるのか?
理由は単純:
- 表層の出来事は偶然でも、背後の構造には必然がある
- 「なぜそれが起きたのか?」を構造で説明できる
- 過去・未来・現在が“構造線”でつながってくる
🔄 構造的視点の鍛え方:フレームを持ち歩け
- 要素に分ける(分解) 例:「宗教って何の役割?」「お金って何に使われてる?」
- 因果を見る(関係) 例:「この発明が何を変えた?」「あの戦争は何を加速させた?」
- 層をずらす(レイヤー) 例:「思想ではなく、その思想を生んだ生活背景は?」
これらがセットになると、出来事が「構造の反復と変化」として見えてくる。
✍️ 語っていたのは、語り屋ボン。
僕は、歴史を“暗記”じゃなく“構造のゲーム”として遊びたい。
唯物史観とは、歴史を“ズレの連続”として読むレンズだった。
王から神へ、神から資本へ、資本からAIへ──
ルールが変われば、人の思想も変わる。
だからこそ僕は、今のルールは誰が作ったのか?
そのルールの“次のズレ”はどこにあるのか?
それを一緒に考えていきたい。
歴史を構造で読み解くって、そういう遊びなんだよ。
