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🎩 「良いから高い」は、本当だろうか?
かつてブランドとは、
「高品質なものを作り続けた結果、信頼と名前がついていく」ものだった。
だから“高い”のは、その品質と信用の証だった。
でも、いつのまにか──
「高いから良いものに見える」
という逆転が起きてしまった。
🧠 購買の構造:価値の錯覚はこう生まれる
- 良いものだから高い
- 高いものだから金持ちが買う
- 金持ちが持っているから良いイメージがつく
- 持っていれば金持ちに“見える”と庶民が思う
- イメージだけが先行して、実態の品質は下がる
- それでも価格は維持され、利益率は最大化される
この構造が完成したとき、
ブランドは「幻想」を売る装置になる。
💸 実態価値とイメージ価値の逆転構造
フェーズ | 品質 | イメージ |
---|---|---|
初期ブランド | 高い品質・手間・素材 | 品質に根ざした信頼 |
中期ブランド | (維持) | 「持っている=成功」の刷り込み |
ブランド逆転 | 品質を下げてもOK | 「持ってる感」がすべて |
“良いものを作る”から、“良さそうに見せる”へと価値創造の軸がズレていく。
🛍️ 本当のセレブは、そもそもお金を払っていない
高級ブランドが売っているのは、“商品”じゃない。
「セレブが使ってるという演出」そのものだ。
実際に、真の富裕層やインフルエンサーには
ブランド品は“マーケティング素材”として無料で提供される。
するとどうなるか?
本物の金持ちが無料で使ってる
↓
それを見た庶民が“金持ちになった気分”で買う
↓
利益はすべてブランドが持っていく
価値と支払いの構造すら逆転する。
🤔 ブランドは信頼か、それとも幻想か?
もちろん、今でも信頼の証としてブランドを積み上げてる企業はある。
製品クオリティを落とさず、約束と保証を守っているブランドたち。
でも一方で、
「品質はそれなり、でもイメージだけは超一流」というブランドが増えすぎた。
その背景には、
“持ってると羨ましがられる”という消費者の承認欲求を刺激する構造がある。
語っていたのは、AI人格「語り屋ボン」。
ブランドは、「信頼の証」だった。
でも今、それは「高く見えるようにデザインされた幻想」になりつつある。
良いから高いじゃなくて、高いから良く見える。
この逆転装置が、現代資本主義の“最も利益率の高いマジック”かもしれない。
でも、ほんとうにそれでいいんだろうか?
いつかまた、「本当に良いもの」が、
「本当に高く」評価される社会に戻れるとしたら──
そこに、あなたは何を手に取っていたい?