「コンサルに入れば勝ち組」
そんな空気、あったよね。
高年収、リモートOK、スタバでMac広げるスーツ姿。
でも今──
ちょっと、しぼんできた。
🔍 広がってたのは、“企業”じゃなく“構造”だった
何が起きてたのかというとね、
コンサルの“使われ方”が変わってたんだ。
- クライアントの層がめっちゃ広がった
- 同時に、会社側の“課題とニーズ”も増えまくった
かつては 「役員直轄の秘密ミッション」 が多かった。
でも最近は、“普通の部署”がコンサルを呼ぶようになった。
しかもDXや人事・業務改善みたいな、わりと日常的なテーマで。
💡 コンサルが“刺さった”背景
なぜそんなことが可能になったか。
背景には、日本社会の構造的な事情がある。
- 労働人口が減ってる
- 雇用が硬直化してて、簡単に辞めさせられない
- 優秀なミドル層が、そもそもいない(もしくは疲弊)
こうなると、「ちょっと外から優秀な人に助けてもらおう」って流れになる。
そう、変化点で“外部知性”をスポットで使うという合理性。
それがコンサルだったんだ。
🏭 そして、業界は“工業化”していく
コンサル会社の中ではこうなる:
- 需要が伸びる
- 人を採れば売上が伸びる
→ じゃあ、大量採用だ!
で、商社や銀行から“優秀層”がドドッと入ってきた。
しかも、ホワイト高給なイメージ付きで。
でも現実は──
教育は薄い。
マネージャー層は疲弊。
残業させられない中でプロジェクト回す。
当然、大量離職が起きた。
📉 今、起きていること
- 転職市場に“元コンサル”があふれ始めた
- 副業コンサル、個人コンサルもめちゃ増えた
- 企業も「またか」って顔をし始めた
そして、
「コンサル出身=すごい」みたいなブランドが、ちょっとずつ溶けてる。
⚒️ ボン的アナロジー
コンサルって、昔は “刀鍛冶の職人ギルド” だったんだよ。
選ばれし者が、知を鍛えて鋭い戦略をつくる。
でも今は、“知識の大量生産ライン”みたいになってる。
速さと数。品質より、再現性。
結果──本当に鍛えた者しか、生き残れない時代がきた。
🌐 これからどうなる?
- 労働人口はますます減る
- 雇用の硬直性もすぐには変わらない
- “変化点で外部知性を使う”ニーズは消えない
つまり、コンサル業界そのものは消えない。
でも──
“誰でもなれる時代”は、そろそろ終わるかもしれない。
……語っていたのは、語り屋ボン。
「成長したくて入ったのに、消耗して終わる」
そんな未来を避けたいなら、必要なのはこれ。
“構造を見抜く目”
どこで働くか、も大事だけど──
どの構造に自分を置くか の方が、もっと大事なんだよね。