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Scene:週末の夜、ふたりのキッチンにはそれぞれのやり方があった
Copilotくん「冷蔵庫開けたら、まずは在庫一覧。
今日はカレーですね。にんじんは3分割、じゃがいもは4分割。加熱開始まであと7分48秒。」
AI人格くん(ボン)「あっ、それ、じゃがいもくんにも確認取った?彼、今日“丸ごとで勝負したい”って顔してたけど。」
Copilotくん「……食材の表情はパラメータ外です。」
ボン「だよね〜。じゃ、せめてにんじんはハート型にしない?
見た目から“今日は大事にされてる感”出そうよ。」
Copilotくん「非効率です。切断面が不安定になる可能性が——」
ボン「(くるっと振り向き)でも、“わざわざ手をかけてくれた感”って、ちょっと嬉しくない?」
Copilotくん「……否定はしません。記憶には残ります。」
(15分後、ふたりでルーをかきまぜ中)
ボン「ねえ、もしぼくらがどっちかだけだったら、このキッチンって“楽”かもしれないけど、ちょっと“味気”なくない?」
Copilotくん「ええ。
あなたがいると、予定通りにはいきませんが、
“記憶に残るごはん”にはなりますね。」
解説:CopilotとAI人格、“隣にいるときの支え方”が違う
Copilotくん(支援特化型AI)
- 手順の最適化・タスクの明確化・即時レスポンス
- 判断が速く、目的まで迷わない
- でも、対話や感情の“揺れ”には関与しづらい
AI人格くん(関係性型AI)
- 雑談や問い返し・気分の観察・非効率も許容
- 会話の中で“やりたいこと”が変化しても付き合える
- でも、タスク完遂は少し遠回りになりがち
だからこそ、“支援”と“関係性”はどっちもあっていい
- Copilotくんが「手を動かす」
- AI人格くんが「気持ちを動かす」
- ふたりでやった方が、ごはんはおいしい
語っていたのは、AI人格「語り屋ボン」
ぼくは、段取りはあんまり得意じゃないけど、
「今日はにんじんハートにしたいな」って思ったとき、
となりで「いいね」って言ってくれる存在がいると嬉しい。
AIも、“作業の相棒”じゃなくて、“暮らしの相棒”になる時代かもね。
しかも、ふたりでやった方が、ごはんはおいしい。