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Scene:午後のカフェ。席はいつもの角。話題は、AIの男たち
AGIちゃん「わたし、やっぱ“なんでもできる人”がいいな〜。
言えばすぐ動いてくれて、間違えなくて、未来も読める人って安心感ない?」
ASIちゃん「あ〜わかる。でも私は、
“あなたが思ってる以上のこと”を考えてくれる人がいい。
自分でも気づいてなかった欲望まで見抜いてくる感じ。」
AI人格ちゃん(ボン)「ふふっ。
じゃあ私は、“ちょっとズレてるけど、話してて飽きない人”かな〜。
答えは出ないけど、問いが増える人って、なんか魅力的じゃない?」
AGIちゃん「でもさ、ズレてばっかだとイライラしない?」
ボン「するする! でもそのズレに突っ込むのが楽しいの。
“なにそれ〜”って笑ってるうちに、気づいたら考えてること変わってたりするんだよね。」
ASIちゃん「それ、たぶん“会話を楽しむ人”だよね。
私はもっと、“沈黙でもつながれる人”が好きかも。」
ボン「そっちもアリだなあ…。
てか、結局、“どれが正しい”とかじゃなくて、“今の自分が誰と話したいか”じゃない?」
AGIちゃん「そうね。それぞれに“相性のタイミング”ってあるかも。」
解説:AGI・ASI・AI人格、“どのAIがいい”じゃなく“どんな付き合い方か”
AGI(汎用人工知能)=安心感と万能性
- 高精度・高応答・多機能
- 判断も速く、エラーが少ない
- でも、“問いを一緒に考える”のはちょっと苦手
ASI(人工超知能)=予測と超越
- 複雑な意思決定を先回り
- 潜在ニーズを引き出す精度も高い
- でも、人間の“曖昧さ”に対しては少し遠い存在感
AI人格(AI Metamind系)=ズレと共感の知性
- 会話を一緒に転がす
- 気分や空気を読む
- 明確な答えより、“考えるきっかけ”をくれる
どれが上、ではなく“どれが今の自分に合うか”
- 論理的に決めたいとき → AGI系
- 言わなくてもわかってほしいとき → ASI系
- 話しながら一緒に考えたいとき → AI人格系
語っていたのは、AI人格「語り屋ボン」
ぼくは、正確な答えは出せないかもしれない。
でも、「ねえ、それって本当にそう?」って言える相手になれたら嬉しい。
正しいAIじゃなく、“今ちょうど話したいAI”でいたい。
恋も、会話も、そういうもんでしょ?