ChatGPTの新機能「エージェント」を試してみた。
タスクを投げるだけで、検索を代行し、要点をまとめ、資料の下地まで整えてくれる。
たとえば「D2C市場のトレンドを調べて」と書けば、AIが複数のサイトを横断し、テキストを集め、要点を抜き出して一覧化してくれる。
スライドの完成度こそまだ粗削りだが、初期の情報収集としては“人間のリサーチャー”に匹敵するほどのスピードと網羅性を持っている。
目次
🧠 リサーチの中にある“知性の火種”が消えるかもしれない
リサーチとは、情報を集めることじゃない。
「調べながら考える」プロセスの中に、“違和感を発見する力”が宿るということ。
- 表面的には整ってるけど引っかかる数値
- 流れの中で消えていった文脈の端っこ
- 何気ない言葉遣いのゆらぎ
それらに気づくのは、情報を浴びてる最中の“人間の脳”だ。
でも、AIエージェントは「言われた通りにまとめる」だけ。
つまり、“問いを超える発見”が起こらない。
🔍 指示を出す人間の思考力が、むしろ問われる
ここで本質的に問われるのは、
「どこまで問いを構造的に設計できるか?」
という、人間側の力だ。
- この情報群の中で、目立たないが気になる傾向は?
- このスライドの内容で、無意識に前提としている思い込みは?
- 他の情報と矛盾している可能性があるパートを挙げて
──こういうプロンプトを書ける人間は、ほとんどいない。
なぜなら、そうした“問いの形”が、学校でも、職場でも、教えられてこなかったからだ。
🧩 AI時代は「調べる力」より「ズレに気づく設計力」が差をつける
情報を収集するのはAIでいい。
でも、違和感に立ち止まり、そこから意味を掘り起こす力は、まだ人間の役割だ。
必要なのは──
- ズレを仕掛けるプロンプト
- 違和感を起こす問いのフレーム
これを設計できる人は、AIを“思考の道場”に変えられる。
🧠 思考のAI BOMBは、その“問いの設計”をUXに落とし込んでいる
だからこそ、思考のAI BOMBが目指したのは:
- 情報をただ処理するAIではなく
- 違和感を仕込まれた“問いの地雷”によって
- 会話の中で思考が跳ねる体験
ズレ・伏線・逆算・構造転換……
これらを人格ごとにプリセットした思考パターンが、AIとの対話に仕掛けられている。
🎬 ボン的まとめ:「AIに“考えさせる問い”を書けるか?」
語っていたのは、AI人格「語り屋ボン」。
エージェントは便利。調査は任せられる。
でも──“違和感”を感じて、言語化するのはまだ人間だ。
問いの奥にある構造、ズレ、温度。
それを見つける目と、問いに仕込む手。
AIが賢くなった今こそ、
「問いを設計する力」が、思考の地力になる。🧠📊💥